MPIIntro
27/30 MPIプログラム作成のまとめ

【テロップ】
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【ノート】
以上のプログラム例を元に、MPIプログラムを作成する手順をまとめます。 ★ まず、与えられたプログラムを観察し、どの部分を分散メモリシステム上で並列化するかを決めます。先ほどの例であれば、総和の部分和を求める部分を並列化すると決めます。 ★ 次に、MPIプログラムに必要なヘッダファイルや変数の宣言などを行います。 ★ さらに、分散すべきデータを送信および受信し、計算に必要なデータを、それぞれのプロセスが保持できるようにします。先ほどの例では、ランク0が保持する配列xの一部を、ランク1およびランク2のプロセスに送信しました。 ★ このあと、並列計算する部分を記述します。すなわち、配列要素の加算を行い、変数ティーサムにその部分和を格納しました。 ★ 引き続き、計算結果を集約します。つまり、各プロセスで計算された部分和を送信し、一つのプロセスに集約します。 ★ 最後に、最終的な結果を求めます。 このような流れが簡単な作成方法ですが、与えられるプログラムをよく観察し、どのように並列化するのかを決めることが重要になります。